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▼2006年旅のコラム
32.フィレンツェで
  ホームステイ-2
31.フィレンツェで
  ホームステイ-1
30.シチリア!
  アグリツーリズモ
29.陶器の街
  カルタジローネ
28.ロンドン初上陸!!
27.セリエAの迫力!!
26.初めての
  セリエA観戦!
25.スペイン料理の
  奥深さ!
24.心の贅沢
  パラド−ル!
23.憧れのレアル!!
22.中世の街並が
  息づく街
21.犬も人も
  暮らしやすい国

さすがイギリス!サッカー&タクシードライバーに脱帽!
  サッカー・ワールドカップフランス大会の帰途、初めてユーロスターに乗りドーバー海峡を横断した。フランスの Gare du Nord (北駅)からロンドンのWaterloo(ウォータールー駅)迄の約2時間40分程の移動だったが、改札口でチケットとパスポートを提示すれば、空港のような煩わしい入国審査もいらない。座席は食事の付いた1等と食事がつかない2等に別れていて、全席指定になっているので快適そのものだった。2等席の私達は持ってきたサンドイッチを座席で食べ、その後のんびりとビュッフェでカフェを楽しんだ。 
  トンネルをぬけると突然羊のいる牧歌的な風景に変わり、あ〜イギリスに来たんだ!と感慨無量。でも残念ながらロンドン観光をしている時間はない。ウォータールー駅に着くと早々荷物をバスに積み込み、ロンドン市内をぬけ一路ヒースロー空港へと向かった。
  実はこの時がイギリス初上陸だった。私にとって旅の目的に“食べる”ということが大きなポストを占めているため、“食事がおいしくない国”とインプットしていたイギリスを訪れたいとは思わなかった。でも、サッカー・ワールドカップ観戦の感動を目の当たりにした今、サッカーの聖地『ウェンブリースタジアム』で試合が見たい、プレミアリーグ(イギリス国内のサッカーリーグ)が見てみたい!とふつふつとした感情が沸き上がっていた。
  そしてついに翌年の12月、クリスマスの数日前にペルージャでのセリエA観戦の後、ローマからロンドンに入り、念願のプレミアリーグ、あのベンゲル監督(元名古屋グランパス監督)率いるアーセナルVSウエストハムのロンドンダービー(どちらも本拠地がロンドン)を見ることができた。
  旅行代理店の人からは、「クリスマスの時期は店もほとんど閉まっていて閑散としているから、別な時期に行った方がいいですよ。」とけんもほろろに言われたが、確かに調べてみると、クリスマスはタクシーがばか高いとか、行きたい店もほとんどがお休みで、無料で入場できる(イギリスは太っ腹!)大英博物館やナショナル・ギャラリー等も休館日になっていた。でもそれは数日間のこと。今回はサッカー観戦が目的だし、それはそれで楽しめることをやればいい!とポジティブに考えることにした。
  実際いいこともたくさんあった。シーズンオフに当たるのでホテルはかなり安かった。普通だったら泊まることができないであろうランクのホテルに宿泊できたし、客があまりいないおかげで?しっかり顔を覚えてくれて、サービスも心地良かった。
  クリスマスイブには高さ20cm強はある真っ白な雪だるま型のホワイトチョコが部屋に置かれ、カードが添えられていた。突然のクリスマスプレゼントに喜んだものの、ひとりにひとつずつ、しかも翌日もふたつの雪だるまが部屋で帰りを待っていたのには、ちょっぴり困惑した。
  お店が開いてないならと、観光名所を巡るオープントップ(屋根なし)の2階建てバスに乗ることにした。サンタの格好をした運転手がクリスマスソングを口ずさみながら、ノリノリで私達を迎えてくれた。寒さもなんのその、眺めのよいオープントップの2階席に陣取り、もらった地図を片手にロンドンの街並を堪能。チケットの値段は少し高かったが、予約もいらず、幾つかあるどのルートに何回乗ってもOK。もちろん乗り降り自由。ロンドン内の様々な史跡名勝の位置関係もわかるので、初めてロンドンに来た人にはお勧めだと思う。
  その旅で、さすがイギリス!と思う出来事があった。サッカーのチケットを受け取る場所の地図を日本でもらったのだが、教えてもらった地下鉄の駅に行って探しても、地図に書いてある建物は皆無。困った挙げ句、近くにあった旅行会社に飛び込んで「ここに行きたい。」と地図を見せたが、ただ首を横に振るだけで全くらちがあかない。地下鉄名と幾つかの建物の名前しか載っていない紙切れは、確かに地図と呼ぶにはお粗末なものだが、これに明日の試合がかかっている。途方に暮れていると冷たい雨まで降ってきた。なんて無情な雨だろう!
  私は一世一代の賭けに出た。ロンドン名物黒塗りのオースチンのタクシーに乗り込み、持っていた地図を見せた。ロンドンのタクシードライバーの資格はとても厳しく、よほど道に精通していなければ試験にパス出来ない、と何かに書いてあったのを思い出したのだ。
  ドライバーは地図をしばらく見て言った。「この辺じゃないね。」(じゃぁどこなの?わからないと断られたらどうしよう。)しばらくしてタクシーは静かに走り出した。
  場所がわかったのだろうか?イギリスのタクシー(オースチン)は、運転席と後部座席の間にプライバシーを守るためのガラスの仕切り窓がある。隣の連れが仕切り窓を見つめながら言った。「ぼったくられたらどうしよう?」
  その地図には、場所のヒントとなるとても小さなホテル名が入っていた。25分程でそのホテルに着くと、ドライバーが「行こう。」と私達を促した。彼はホテルのフロント係にその地図を見せ、行きたい建物がどこにあるかを聞いてくれた。ホテルのフロント係も優しかった。ちょっと入り組んでいてわかりづらかったので、細かい地図まで描いて教えてくれた。
  別れ際、「どうもありがとう!」と何度繰り返したことだろう。優秀なイギリスのタクシードライバーのお陰で、翌日はプレミアリーグ観戦の夢が叶った。その実力には、心から脱帽だ!!


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