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▼2006年旅のコラム
32.フィレンツェで
  ホームステイ-2
31.フィレンツェで
  ホームステイ-1
30.シチリア!
  アグリツーリズモ
29.陶器の街
  カルタジローネ
28.ロンドン初上陸!!
27.セリエAの迫力!!
26.初めての
  セリエA観戦!
25.スペイン料理の
  奥深さ!
24.心の贅沢
  パラド−ル!
23.憧れのレアル!!
22.中世の街並が
  息づく街
21.犬も人も
  暮らしやすい国

優しいファミリア(家族)の嬉しい洗礼!
  私は旅に出る時には密かに旅のテーマを決めることにしている。前にも書いたがシチリアのタオルミーナを訪れた時は“グランブルーの海でイルカになる!”がテーマだった。イルカのように華麗にイオニア海を泳ぐはずだったのだが・・体型が海豚(イルカ)に近付いてしまった。まぁこんな行き違いも旅の良さ?である。
  そして栄えある10回目を迎えたイタリア滞在のテーマは”イタリアに暮らす”。いつものことながら長期滞在が無理なので、前半8日間はフィレンツェに、後半7日間をフィレンツェから3時間あまり離れたウンブリア州のナルニという小さな街にホームステイすることにした。
  アパルトメント(アパート)暮らしの方がテーマに合うような気もしたが、滞在が短期間ということもあり、せっかく習っているイタリア語の成果?? を思う存分試したかったのと、料理上手のイタリアマンマ(イタリアのお母さん)から直に料理を教わるという夢も捨てきれず、一挙両得で選んだのがホームステイだった。
  ホームステイの場合はずっとその家族と生活を共にするので、ステイ先選びは慎重に行なった。運良く友達が何度かステイしているフィレンツェのファミリア(家族)は人柄もよく、マンマは料理上手と聞いてすぐにお世話になりたいとお願いした。宿泊のOKが出た後、つたないイタリア語のメールで簡単な自己紹介と、マンマが料理上手だと聞いたのでぜひ料理を教えて欲しい!と伝えた。このメールが功を奏したのか、フィレンツェ滞在中毎日ミリアママとセルジオパパからトスカーナ料理を教わることができた。
  ホームステイの初日、飛行機をパリで乗り継ぎフィレンツェのペレトラ空港に着いたのは夜の9時過ぎだった。日本を出発する前日に突然セルジオパパから空港まで迎えに行くという連絡を受けていたので、初対面ということもありやや緊張しながら空港に降りたったのだが、小さな空港なので‘穏やかな紳士’という印象のセルジオパパはすぐに発見できた。「Buonasera!Piacere!」(こんばんは。はじめまして!)と挨拶をかわし、彼の車で自宅へと向かった。
  車の中で何か話さなくちゃと思いながらも、時差ぼけと緊張のあまりイタリア語がなかなか出てこない。何を話して良いのやら?迷った時は天気の話とばかりここ数日のフィレンツェの天気の話と日本の天気の話でなんとか到着する迄の15分あまりを凌いだ。
  ステイ先に辿り着きホッとしたのも束の間、年齢よりも若々しいミリアママとの挨拶のハグ(抱擁)に始まり、部屋やバストイレ、鍵の説明を早口のイタリア語で聞いたと思ったら、次女シルビアとragazzo (恋人)マルコを紹介され、同居しているcane(犬)ルーナとgatto(猫)ヤーゴと御対面。スーツケースの整理もそこそこに、まずは宿泊料とおみやげを渡さなくっちゃとミリアママとセルジオパパが待つリビングに行ったのが運の尽き?宴会が始まってしまった。
  セルジオパパへのおみやげにと持っていったお猪口にはいつのまにか日本酒が注がれ、気がつけば「salute!」(サルーテ)と乾杯の音頭。思わず日本酒を飲み干してしまった。ミリアママは南イタリアの甘い食後酒レモンチェッロがお気に入りで、今度はガラスの器にレモンチェッロが注がれている。嫌いじゃないからこれも飲み干してしまった。友達からもらったというウイスキーをセルジオパパが嬉しそうに注いでいたのは覚えているのだが・・。
  時差ぼけとお酒のせいで緊張はほぐれたが、私の頭の中をわけのわからぬ早口のイタリア語が駆け巡っていた。ところどころ解読出来た話をまとめると、明日から8日間の私のスケジュールを話しているのだ。ふたりは何ヶ所ものお勧めスポットとバスの時刻表まで用意してくれていた。『なんていい人達なの!!』
  習っているイタリア語の成果を思う存分試すという大それた思いは、その時空しく消えかけていたのだが、この優しい家族ともっといろいろ話したい!という強い気持ちが私に勇気を与えてくれた。
  ミリアが「ヤスコ、明日はどこに行きたい?」『スーパーマーケットに行きたい。』「だったら I Gigli (イ・ジリ)がいいわ。大きなスーパーマーケットで何でもあるわよ。午前中はフィレンツェの街を私が案内するから、午後からイ・ジリに行くといいわ。5時から夕食の準備を始めるからそれまでに戻って来てね!」明日の予定は即決まった。
  今回のイタリア滞在のテーマ”イタリアに暮らす”を実践すべく、私のぎゅっと濃縮された充実のフィレンツェ滞在が始まった。(続く)


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