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▼2007年旅のコラム
33.フィレンツェで
 ホームステイ-3
34.ロンドンの
 フリーマーケット-1
35.ロンドンの
 フリーマーケット-2
36.イタリア/
  修道院の宿
37.ネーラ
 ホームステイ-1
38.ネーラ
  ホームステイ-2
39.ネーラ
  ホームステイ-3
40.ドイツ-1
  フランクフルト
41.ドイツ-2
  ハイデルベルク
42.ドイツ-3
  ドルトムント
43.ドイツ-4
  フランクフルト2
44.ワールドカップ
  決勝戦

値切るのもまた楽しい!ポートベローは魅力が一杯!!
  憧れのポートベロー・マーケットを訪れたのは「次はポートベローに行こう!」と誓った日からそう遠くない翌年の9月だった。前回ロンドンを訪れた時期はクリスマスということもあり少し閑散としたフリー・マーケット巡りになってしまったのだが、ロンドン最大級のアンティーク・マーケットのポートベローの9月の賑わいは予想をはるかに越えていた。
  ポートベローのストーリートはアンティーク市場と日用品や青果などを売る地域、古着やアクセサリーなどが並ぶ地域とだいたい3つぐらいのパートに別れている。はじめから欲しいものを狙ってそのパートを訪れるのが賢いやり方だろうが、私はフリー・マーケットをぶらぶら巡ることも楽しみのひとつと考えていたので、あまり気にせず「アンティーク市場をまず見て歩こう!」などと軽い気持から最寄り駅のノッティング・ヒル・ゲイト駅に降り立った。
  あのジュリア・ロバーツとヒュ−・グラント主演の映画「ノッティングヒルの恋人」のまさに出会いの街である。残念ながら私がここを訪れたのはちょうどこの映画が出来た年、日本では公開前だった。もし映画を見ていたら絶対に“あの本屋”を探したに違いないのだが・・。
  それほど幅の広くない道路沿いにかわいい古着のショップが立ち並ぶ通りを抜けると、アンティークの市場が続いているポートベロー・ストリートに出た。「ついに来た〜!」と感慨に浸る間もなくあまりの人の多さに驚き、あたらめてガイドブックにあった『スリに用心!』という言葉を思いだした。
  観光客と思われる人々の多くはリュックを前にしょっている。イタリアなどでも危ない地域と言われている場所では結構見る光景だ。確かにこの人込みの中アンティークなどを見るのに夢中になっていたら財布がすられても気付かないだろう。私もしっかりとショルダーバックを体の前に抱えて歩いた。その時の私は何かおもしろいものはないかときょろきょろとあちこち物色している子供のようだったと思う。とにかく目と体がいろんなものを欲っしてついついあっちこっち見てしまう。時間が経つのもすっかり忘れ、朝早くから歩き詰めだったから『お腹がすいた!』体内時計が反応して我に帰った。
  カフェでサンドイッチとコーヒーを頼みひと休みする間もストリートにはどこから湧いてきたのかと思う程、次から次に人が溢れ出てきた。隣に座った観光客と思われる家族連れは典型的な‘スリ防御スタイル’をしていた。子供二人はリュックを体の前にしょい、両親はウエストポーチをお腹に巻いている。母親はこの暑さの中、ウエストポーチが隠れるようにジャケットまで着ていた。そしてウエストポーチから取り出した£(ポンド)札は広げなければお札とはわからないくらいに小さく折りたたまれていた。彼等の国のガイドブックには、よほど危険な場所と書かれているのだろうか?
  その日の私の戦利品?は2つ。ひとつは花柄のデザインが施されいる真鍮のトイレットパーパーホルダー。ロール部分は木製になっている。これは間一髪私の手がこの品を早く握りしめたおかげで手に入れることが出来た。後から手を出したおじさんとは目があったので思わず“にこっ”と笑顔を送ったが、このおじさんと私の美的センスは似ているのか?とちょっぴり複雑な気持になった。ごった返した人込みの中おじさんと奪い合って?手に入れたそのトイレットペーパーホルダーはまさに戦利品である!?
  そしてもうひとつは英国コール・ポート社製のアンティークのデミタスカップ&ソーサー。渋い色合いの小さな花模様はとても日本的な柄だ。カップとソーサーの縁にある金色がアクセントになっている。お店の看板娘?のおばあちゃんがカップの底を私に見せながら、何度も何度もイギリスのコールポート社製だと言うので、私も「コール・ポート、コール・ポート。」と繰り返してはうなずいた。
  おばあちゃんが丁寧にカップを包んでいるひとつ先のブースでは、アンティーク・ディーラーらしき日本人が、電卓を叩きながら銀食器のカトラリーの値段交渉をしていた。そこには私とおばあちゃんとの間に流れるのんびりとした空気とは裏腹に、緊迫した空気が流れていた。と言いつつも、ここはフリー・マーケット!私も笑顔で値切ったのは言うまでもない!!値切るのも楽しみのひとつなのだ。おばあちゃんの顔が一瞬真顔になる。「2ポンドだけまけるわ。これはコール・ポートだからね!」そう言うとまたさっきの優しい笑顔に戻った。


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