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▼2007年旅のコラム
33.フィレンツェで
 ホームステイ-3
34.ロンドンの
 フリーマーケット-1
35.ロンドンの
 フリーマーケット-2
36.イタリア/
  修道院の宿
37.ネーラ
 ホームステイ-1
38.ネーラ
  ホームステイ-2
39.ネーラ
  ホームステイ-3
40.ドイツ-1
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41.ドイツ-2
  ハイデルベルク
42.ドイツ-3
  ドルトムント
43.ドイツ-4
  フランクフルト2
44.ワールドカップ
  決勝戦

イタリアのバジリカータ州にある、荘厳かつ神秘的な修道院の宿!!
  今まで宿泊した場所で印象に残ったものをあげるとすれば、スペインのパラド−ル(貴族の館や修道院、十字架中世のお城などの歴史的建造物を宿泊施設に改造した国営ホテル)など、人生でそう何度も経験出来ないであろう贅沢なものはもとより、フェラガモが所有する、ベランダから教会が見えるオシャレなフィレンツェのアパートや、プーリア州の世界遺産アルベロベッロの街の、昔ながらの石で作られた住まい“トゥルッリ”もかなり珍しかったが、何と言っても、イタリア、バジリカータ州の山の中にある修道院(コンベント)は外せない。
  そこは、料理好きなメンバーとトスカーナ地方を車で回り、そのまま車でアマルフィ海岸を下ってシチリアに向かう途中で宿泊した、修道女(モナカ)のための小さな修道院だった。
  メンバーのひとりが偶然旅行中に見つけた修道院なのだが、今では修道女の部屋を宿泊施設として解放していて、予約をすれば夕食と朝食も準備もしてくれる。そして頼べば、シスター自らバジリカータ州の料理も教えてくれるというのだから、なんと至れり尽せりのマルチな修道院だろう!牛達
  一度偶然訪れたという修道院だったので地図があるわけでもなく、私達はなんにもないガタガタした細い山道を、山のてっぺんに突如現れた十字架を目印に、ぐるぐると登って行った。目の前に突然現れた牛飼いと牛達に戸惑いながらも、車を止めて牛に道を譲り、もしかして通り過ぎてしまったかも?と元来た道を戻りつつ、なんとか予定よりも数時間遅れで、桃色のかわいらしい修道院を発見した。
  チェックイン?を済ませると、凛としたシスターが隣にある小さなチャペルの中へと私達を案内してくれた。マリア像を前にしてその教会の歴史などの話をシスターから聞きいていると、その厳かな雰囲気に圧倒され、無宗教の私でさえも心が洗われる思いがした。
  その後各自、昔は修道女が使っていたと言う2階の小さな部屋に入り荷物を解いた。今は宿泊客がいなければ使われてはいない、とても小さな、ただ四角いだけのシンプルな空間に、ベッドが2つとアンティークのタンス、そして小さな椅子が置いてあった。私達の部屋は角部屋だったから小さな窓が2つあって、その窓を開けると、山側から吹き下ろす気持ちのいい風が部屋の中を吹き抜けていった。修道院1
  もちろんトイレとシャワーは別で、修道女の部屋が一列に並ぶ一番端っこにある。私達の部屋からは一番遠い場所だ。空気までもが重々しく荘厳かつ神秘的で、臆病な私は『ひとりで宿泊したら恐いだろうな!』とふと思った。
  今日は私達が宿泊するということで、護衛の為男の人が1階の部屋に泊まってくれるということを聞き、頼もしい反面、何か起こるような場所なの?と恐怖心も膨らんでいった。
  せっかくシスターが夕食を用意してくれたのに、アマルフィ海岸のトラットリアで、海の幸尽くしの昼食をたらふく食べてしまった私達は、お腹が一杯であまり量を食べることが出来なかった。でもシスターが作った豪華ではないが心のこもった料理は、シンプルな修道院2味付けだったがどれも満足がいくもので、もう少しお腹に余裕があれば、と悔やまれた。
  遅めの食事だったにも拘わらず、ワインもしっかりいただいてしまった。『今日だけは夜中に絶対トイレに行きたくない!』さっき心に強く誓ったのに。そう考えれば考える程人間行きたくなるもので・・・。
  シャワーを浴び、寝る前に最後のトイレを済ませベッドに入る。隣ではあっという間に眠りに着いた友達の寝息が聞こえている。私はというと、夜中に犬の遠吠えが聞こえ、山だからまたその声が反響してなんとも言えない不気味感が増し・・眠れないまま、なんとトイレに2度も行くはめに。シーンと静まり返った修道院の冷たいテラコッタの廊下の床を、パジャマ姿で恐る恐る歩く情けない私の姿は、神様にはどんな風に映っただろうか?「おまえは絶対に修道女にはなれない!」神様はそうささやいたに違いない。


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