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▼2007年旅のコラム
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 フリーマーケット-2
36.イタリア/
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  ホームステイ-1
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39.ネーラ
  ホームステイ-3
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  フランクフルト2
44.ワールドカップ
  決勝戦

自家製生ハムに黒トリフ!極上の食材とプロの腕前に感激の日々!!
  ウンブリア州はトスカーナ州に隣接している。だから使う食材も料理方法もかなり似てはいたが、それを食してみると私にはやはり全く違うものに思えた。それはウンブリアがイタリアでは珍しい全く海に面していない地域だから、というのも大いに関係しているかもしれない。なぜなら、各家庭が山の幸を上手に調理&保存する方法を心得ていることを、今回のネーラ村でのホームステイで生ハム-マンマ強く感じたからだ。
  ホームステイ先の家では自家製の生ハムが保存されていて、嬉しいことに何度か夕食に登場したが、パパやマンマがそれをスライスする時は必ず私を隣に呼んで、切り立てを味見させてくれた。皿一杯に盛られていく生ハムを見つめながら、私がどれだけ幸せな気持ちになったことか!塩分が押さえられ、肉本来の味が際立つ自家製の生ハムはとっても幸せな味がした。
  マンマの友人ダニエラの家の広いキッチンにも生ハムが何本もぶら下がっていて、お邪魔した早々に味見をさせてもらったが、これまた肉の旨味がしっかりと詰った、奥深い味がした。黒トリフ
  そして最も感動したのは、黒トリフのフリッタータ(オムレツ)だ。マンマが今日は「黒トリフのオムレツよ。」と言って私を保存室に連れて行ってくれた時、あの!日本ではめったに食べられない黒トリフがごろごろと冷凍されているのを見て感激する私の目の前で、マンマは無造作に黒トリフを5つか6つ手に取った。その瞬間、恥ずかしいかな『これを日本で食べたらいくら位とられるだろう?』などと頭の中で計算している自分がいた。ホントに情けない!
  惜し気もなくスライスされた黒トリフがたっぷりと入ったオムレツの味は・・・うーん、感動のあまり言葉にできません。
  黒トリフのオムレツマンマはさすがレストランの料理長だけあって、料理を教える手際、そしてメニュー内容には感心させられた。レシピにはマンマなりのアレンジが何かしら施されていて、知っている料理だと思っていたのに、作っていく過程でこんな調味料も使うのか?こんな材料も入れるの?と楽しい驚きをたくさんもらった。そして食材を生かす料理はとことんシンプル。ひとつひとつの料理がプロの技を見せつけられたようで、とても新鮮だった。
  小柄だけどちょっぴり小太りのマンマが、一緒に行った衣料品のスーパーでボディースーツを選びながら、「白とクリーム色とどっちが良い?」と聞いてきた。私は明るいクリーム色のボディースーツをマンマに勧めた。帰るとすぐにそれを娘に見せ、「きれいな色だね。いいじゃない!」と誉められると満足そうに微笑んだあの優しいお母さんの顔とは別の、キリッとしたプロの料理人としての顔が、料理をする時のマンマから見て取れた。
  仕事が忙し過ぎてマンマがすごく疲れているのは、私が見てもわかるくらいで可哀相に思えたが、それでも仕事がない時は部屋の掃除、洗濯、そして持ちきれない程の食糧の買い出しを黙々とこなすマンマの姿は、まさにイタリアの女!逞しい母の姿だった。
  私が出会うイタリアの家族は、本当に仲が良くて羨ましい限りなのだが、ペルージャ大学に通う息子が1週間振りに戻って来る週末は、パパもマンマもすごく嬉しそうだった。料理朝から「リカルドが戻って来るのに仕事なの。」と寂しそうにこぼすマンマの顔は、いつもの優しいお母さんの顔に戻っていた。
  2つ下の弟とそっくりな顔をした、自慢の兄リカルドがペルージャから戻った日、パパはいつも以上に上機嫌だった。その夜はちょうどセリエAのユベントス対ACミランの試合がある日だったので、「一緒にテレビ観戦しよう!」ということになった。パパ達もサッカー好きで、それも運良くパパ、リカルド、そして私の3人ともがACミランびいきだったのでホッとした。
  結局パパとリカルド、それにノンノ(おじいちゃん)も加わり、4人でソファーのある部屋の、ちょっと大きめなテレビでサッカー観戦をすることになった。飾りマンマは「サッカーは好きじゃないから。」とリビングでのんびりコメディー映画を見ていた。
  そしてここでもまた驚かされる光景を目撃する。なんと息子のリカルドがパパの膝枕でサッカー観戦をしているのだ。恋人同士ならまだ知らず、日本では絶対に見られないであろう?親子関係がそこには存在していた。イタリアでは、ほとんどの男の子がお母さん子と言われているが、パパと大学生の息子との本当に仲の良い父子関係を目の当たりにして、私は思わず微笑んでいた。
  あと十数分で試合が終わるというのに、ノンノはその日もやっぱり10時きっかりに「Buonanotte!(おやすみなさい)」と言って私達に手を振り、自分の部屋に引き上げていった。日本では珍しい!?イタリアの6人家族の人間模様から、私は目が離せなくなっていた。(続)


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