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▼2008年旅のコラム
45.ウンブリア州
  小さな旅-1
46.ウンブリア州
  小さな旅-2
47.ラツィオ州
  小さな旅-3
48.ウンブリア州
  小さな旅-4
49.ウンブリア州
  小さな旅-5
50.ウンブリア州
  小さな旅-6
51.ウンブリア州
  小さな旅-7

イタリア人のさり気ないやさしさに触れた、ウンブリア州の小さな旅。
  2年半前、ウンブリア州の小さな田舎町ナルニのネーラ村にホームステイした際、ステイ先のパパが小さな旅の計画を立ててくれた。
  1日目、まずは早朝ナルニに程近いアメリアの街で、モッツァレラチーズ作りを見学。モッツァレラいかにも職人気質と思えるマエストロ(親方)が黙々とチーズを編んでいる。その傍らで、まだ自信なさ気な若い職人も同じ作業を繰りしていた。マエストロは出来たてのモッツァレラチーズを水の入った大きなたらいの中で伸ばし、それをいとも簡単に、そして器用に編み込んでいた。日本ではモッツァレラと言えば丸い形のものが主流だが、イタリアでは三つ編みのような形にしたものをよく見かける。仕事の手を休める事なく、でも私のたわいない質問にも丁寧に答えてくれる実直なマエストロに、素朴な温かみを感じた。
  次にパパはこの辺りで有名な、“サグランティーノ”ワイン街道上のエノテカに向かった。トスカーナ州は特に有名だが、○○○街道と名の付くワイン街道がイタリアには多数存在する。
  日本への輸出量があまり多くない“サグランティーノ”の名前だけは知ってはいたが、エノテカ試飲するのはこの日が初めてだった。時期がちょっと外れてしまったため、残念ながら工場見学は出来なかったものの、ワインの説明を聞いた後さっそく白ワインを試飲。そしていよいよ評判の高い本命の赤ワイン。一口飲んで思わず「 Buonissimo ! Rotondo !! 」(すっごくおいしい!まろやかでバランス最高!)と叫んだ。ワインの説明をしてくれたかわいい彼女が嬉しそうに「Grazie !」と笑った。本当は赤ワインはお代りしたいくらいだったのだが・・我慢。隣を見ると、パパも赤ワインのグラスだけはエノテカしっかりと飲み干していた。
  お昼はパパのお勧めで、フォリ−ニョの街で行なわれている「i Primi d'ITALIA」と言うフェスタ(お祭り)で、パスタ三昧しよう!ということになった。このフェスタは、パパが数日前にインターネットで見つけたもので、イタリア各地の特徴あるプリモピアット(前菜に続く1番目の料理で、パスタやリゾットなどのことを言う)が4日間だけこの街に集結するお祭りだった。それに各プリモが1食2ユーロ(300円くらい)で味わえるというのも魅力だ。1ユーロプラスすれば、その地方のワインも味わうことができる。
  メイン広場には各地の典型的な食材や食品が多数並ぶ大きなブースが設置され、13ケ所で各地方のプリモを食することができた。他11ケ所では食に関するイベントが行なわれ、11の加盟レストランがこのフェスタを盛り上げていた。この4日間はまさにフォリ−ニョの街全体が小さなイタリア、フォリーニョと言っても過言ではなかった。私達は本部でパンフレットと地図をもらい、3回分のチケットを購入した。これで3ケ所でパスタが食べられるというわけだ。
  何処に行こうかとあれこれ悩んだ末、まずはイワシのペーストのオレキエッテをいただいた。耳たぶの形をした小さなショートパスタ“オレキエッテ”はプ−リア州が特に有名だが、イワシのペーストで合えていたからだろうか、シチリア地方の料理になっていた。ふとテーブルに敷き詰められた四角いランチョンマットを見ると、イラスト入りでパスタの作り方が書かれている。これはかわいい!思わずパパに「これもらってもいいのかな?」と小声で話し掛けかた。フォリーニョパパはちょっと戸惑っている。すると前の席のおじさんがランチョンマットをさりげなく折り畳んだ。この人も欲しかったの?と思っていると、ニコッと笑って、折り畳んだランチョンマットを私にそっと差し出した。パパは早くカバンの中に隠せと言わんばかりに目配せしている。『なんて優しい人なの!』小声で話したつもりだったが、彼には聞こえていたようだ。私がお礼を言うと、おじさんの隣に座っていた女性が、自分の前のランチョンマットを抜き取ったのがわからないようにスッ−とずらして、その隙間をうめてくれていた。このさりげな〜い優しさには参った!ふたりに、心からグラッツェ!!
  そうそう、一皿2ユーロだからたかが知れた量だと思ったら大間違い!!しっかり1人前の量があった。せっかくだからとワインも飲んで、3種類のワインとパスタが私のお腹の中に消えた・・・あ〜イタリアでは胃袋が幾つあっても足りない!!(続く)


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