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威光を放つ!荘厳かつ巨大ファサードのパヴィア修道院!!
 パスクワ(復活祭)にほど近い3月20日、私はパヴィア修道院を訪れた。欲張ってパヴィアの町もその日中に観て回ろうと計画したので、ひたすら歩き続ける1日となった。修道院-1
 私が宿泊していたのがベルガモだったため、まず約50分電車に乗ってミラノまで行き、ミラノ中央駅からパヴィアまで約25分、駅から50m程離れたバスターミナルからSILA社のバスに乗り換え約20分。バスを降りてからも修道院までは結構な距離を歩かなければならない。帰りも同じ工程を繰り返すのかと思うとうんざりだったが、時刻表を見るとウキウキと心踊る性格が幸いしたようで、スケジュールを立てるのは全く苦にならなかった。ただ修道院行きのバスの時刻表がない。不安ではあったが「行き当たりばったりで行こう!」と肝を据えた。修道院-2
 パヴィア修道院のバス停留所から修道院までは結構遠い。途中からはまっすぐな1本道でただひたすら修道院に向かって歩いて行くのだが、その日その道を歩いているのは私だけ。もしかして今日は閉館日?と少し不安になった。
 ところが修道院の門前で突然慌ただしくなった。門前にいた5〜6人の若者の一人が足早に私に近づくと、パスクワが近いので集会を行なっているから聖堂内には入れないと説明した。覗き込んで私は目を見張った。さすがロンヴァルディア様式の最高傑作と言われるだけはある。修道院の荘厳かつ巨大なファサード(建物の正面)は、威光を放つ佇まいでそこに建っていた。そしてその聖堂前に溢れかえる人、人、人。さっきまで独りぼっちで1本道を歩いて来たのが嘘のようだ。
パヴィア-1  回廊部分は見学ができるというので、色大理石の豪華なファサードと人々にけおされながらも回廊入口に向かうと、運良く修道士がガイドを始めるところだった。回廊部分は修道士がガイドをしながら見学することになっていて、それがなんとも趣がある。私は大柄な北欧系の団体に混じって回廊と中庭を見て回った。質素な部屋の壁に埋まった木の扉を引っぱると小さな机になる仕掛けに感心したり、大回廊の122本ものテラコッタの柱の壮大さに驚かされた。パヴィア-2
 修道院の見学を終え、なんとかパヴィアの町に戻って来た。これで一安心。そしてまたひたすら歩く歩く。この町は伝統あるパヴィア大学と共に発展した町と言われているように、町の中心にどーんと大学がある。ガイドブックにも1km四方に見所が集まっていると書かれてあったので、かなりお気楽に歩き出したのだが・・。
 方向音痴の私は極まれに「どこをどう間違えたら道に迷うの?」状態に陥る時がある。あの時もロンヴァルディア・ルネッサンス傑作のドゥオーモ見学し、屋根付きレンガ作りのコペルト橋を水辺の風景と共に愛で、砂岩を使ったファサードとレリーフが興味深いサン・ミケーレ教会までは順調だった。なのに町の中心にどーんとあるはずのパヴィア-3大学に辿り着かない。
 迷った挙げ句、あとは聞くしかない!と颯爽とスーツを着こなした会社員風の女性に声をかけた。 彼女は仕事中だったにも拘わらずわざわざ元来た道を戻り、大学近くまで丁寧に案内をしてくれた。その間いろいろパヴィアの町のことを話したが「外から見るのと暮らすのじゃ全く違うのよ」と笑っていた。そして別れ際「東京は大都市でしょ!行ってみたいわ」と付け加えた。
 5つの美しい中庭があるパヴィア大学と、素晴らしいゴシック様式の大理石製聖アゴスティーノの棺があるサン・ピエトロ・イン・チェル・ドーロ教会を観て、私の長い長〜い散歩が終わった。


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