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カップルの願いと共に、ジュリエットの胸は今日も輝いている!!
ヴェローナ1 シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台としても有名なヴェローナの町は、2000年に世界文化遺産に登録された。旧市街地のブラ広場前にある町のシンボル的存在「アレーナ」は、ローマのコロッセオに次ぐ規模で、2万2000人を収容できる古代ローマ時代の円形劇場だ。そして毎年7月から9月、ここで行なわれる壮大な野外オペラには、数多くのオペラファンが世界中から訪れる。
ヴェローナ2  私はイタリア在住の友達と、パスクワ(復活祭)前日この町を初めて訪れた。ブラ広場までは駅から徒歩約20分。バスなら5分ほどとガイドブックに書いてあったので、迷わずバスを選んだのが間違いだった。乗ったバスは急に方向を変え、中心地からどんどん離れて行く。こんな時焦って降りるとろくな事はない。このバスは循環バスに違いないと考えた私達は、焦るのをやめ、ヴェローナの町を車窓から楽しむことにした。
 一緒にバスに乗ったカップルも途中でおかしいと気付き、地図を見ながらオドオドしている。ヴェローナ3ふたりは私達をチラチラ見ていたが、結局バスを降りた。思った通り、遠回りはしたものの無事ブラ広場に着いた私達は、お昼にピザを食べ、その後「ジュリエッタの家」に向う途中で、さっきバスを降りた二人に出くわした。相変わらず男の子が地図を握りしめキョロキョロしている。そしてその隣にちょこんと寄り添う女の子の姿が、なんとも微笑ましかった。 
 ブラ広場からエルベ広場を結ぶヴェローナ一のショップ街マッツィーニ通り近くに、ジュリエットのモデルとなった娘の家が「ジュリエッタの家」として一般に公開されていた。常に人だかりがするのですぐわかる。
ヴェローナ4 その家にはもちろんあの有名なバルコニーもあった。家の中に入るには入場料が必要というのでやめたが、ジュリエット気分でバルコニーから顔を出す女の子達の写真をパチリ。そしてジュリエッタの家の周辺の壁という壁には、相合い傘やハートマーク、カップルの名前や思い思いの言葉が様々な色で描かれていた。あんなにすごい数のホットな落書きを見たのは初めてだった。
 「ジュリエッタの家」の前庭に立っているジュリエットの像は、胸の部分だけがやけにテカテカ輝いていた。ジュリエットの胸を触るとそのカップルは結ばれる、とか素敵な相手が見つかる、という言い伝えでもあるのだろうか?
ヴェローナ5 男性が思いっきり鼻の下を伸ばし、大胆もしくは恥ずかしげにジュリエットの胸を触るポーズで写真におさまる姿は、滑稽でもありかわいらしくもあった。私もとても控えめにそのポーズで写真を撮ったのだが、恩恵はまだない。この効力の期限はどのくらいだろう?
 10ヶ月後、一緒にヴェローナに行った友達はイタリアーノと結ばれた。ちなみにあの時彼女が書いた落書きは、彼と自分の名前とハートマーク。結婚おめでとう!末永くお幸せにね!!


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