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ユネスコ世界遺産のクレスピ村は‘労働の理想郷’だった!
クレスピ村1 ベルガモ滞在中に訪れた1995年世界遺産に登録されたクレスピ村は、ベルガモ県のアッダッタ川岸の何にもなかった土地に、ロンバルディア州屈指の綿織物工場主クレスピが、工員とその家族のために労働の理想郷として作り上げた村だ。
 工員達は菜園のある庭付きの一軒家を与えられ、村には生活するために必要な学校、病院、教会、ホテルに墓地、スーパーマーケットや公共浴場に洗濯場、シャワー付きの温水プールまであったという。そして子供達のための学校で使用される教科書やペン、給食などが全て工場から支給されたというのだから、まさに‘理想郷’だと言える。
クレスピ村2 工場は閉鎖され昔の活気ある生活を垣間みることはできないが、当時のままの完全な状態で村が残っていることに驚きを覚えた。そして静けさの漂う村の真ん中に立つ工場の大時計が、閉鎖された時を告げたまま止まっていたのを見た時、何とも言えない寂しさがこみ上げた。
 きれいに区画された庭付きの家々は、今はお年寄りが何匹かの犬と一緒にのんびり暮らしているか、空き家も数多く見られた。クレスピ村3お年寄りは皆穏やかな表情で自慢の庭を手入れし、声を掛けるととても気さくに挨拶してくれる。だが静寂のせいか、時が止まった感覚は消せなかった。
  興味深かったのは、役職が上の人程大きな家を与えられたと言うことだ。村には城もあり、そこに住む主人が村を統治し、国家の社会保障制度まで先取りしていたと言うのだから、村というよりも小さな国だったと言えるだろう。
 イタリアらしからぬ独特な雰囲気を持つこの村とは対象に、ベルガモから乗ったクレスピ村に向かうバスは、20歳位の女の子がバスの運転手に「友達が乗るから後5分出発遅らせてよ」とタメ口を言い、バスの運転手とずっとおしゃべりしたあげく、結局友達は来なくて10分遅れで出発した。こんないい加減さがイタリアらしくていいな!なんて思っている自分に、思わず失笑。クレスピ村5クレスピ村4


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