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▼2012年旅のコラム
65.小さな出会い-4
  ピッツェリア

地元で人気のピッツェリアで「Ci vediamo!(会いましょう)」
 ベルガモで友達になったフローラに初孫が生まれたと知ったのは、東京に戻り半年が過ぎた頃だった。名前はAGATA(アガタ)。女の子だ。早々おめでとうカードを送った。フローラから届いた手紙には「カードありがとう。イタリアにはいつ戻るの?」と書かれていた。フローラとはイタリアに住む友人を介して知り会ったのだが、出会って早々美味しいと評判のレストランに招待してくれてプレゼント迄買ってくれた。ただただ恐縮する私に「このプレゼントを見たら私を思い出してね」と言った素敵な人だった。
 私はフローラとアガタちゃんのプレゼントを持って、一年半振りにベルガモを訪れた。そして「今度は私がご馳走したい」とフローラを誘った。フローラは私に変わって地元で人気のピッツェリアを予約してくれた。後から気付いたが、私があまりお金を使わないように、わざとレストランではなくピッツェリアを選んだのだ。フローラのさりげない心遣いが嬉しかった。
 駐車場からピッツェリア迄の道のりは街灯もまばらで、夜道のせいもありフローラが道に迷ってしまった。いつも冷静なフローラが少し慌てている姿が何ともかわいらしく微笑ましい。フローラは広場でたむろしていた男達にピッツェリアの場所を尋ねた。彼等は笑顔で道を教えてくれて、「Ci vediamo dopo(後で会いましょう)」と手を振った。やはり人気の店なのだと期待が高まる。
 すると今度は私達が車に乗った人にピッツェリアの場所を聞かれた。フローラが道順を説明して「Ci vediamo dopo」と言った。車が遠ざかった後、私達は顔を見合わせて笑ってしまった。
 人気店のピッツァは確かに美味しかった。ボリューム満点でコストパフォーマンスも良い。いつも謙虚なフローラが「ナポリのピッツァよりずっと美味しいでしょう。ベルガモのピッツァは最高よ!」やはりイタリア人の郷土愛は半端じゃない。

 私のプレゼントを喜んでくれたフローラが、「私もプレゼントがあるの」と差し出したのはオシャレな大判のショール。スマートなフローラにはいつ迄経っても恩返し出きそうにないようだ。

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