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べネツィア島巡り/ムラーノ島→ブラーノ島→トルチェッロ島
 ベネツィア滞在3日目は快晴。最高の島巡り日和だ。ムラーノ島→ブラーノ島→トルチェッロ島の順に回るのが最も効率的なので、昨日のうちにローマ広場にあるムラーノ島直通のヴァポレット(水上乗り合いバス)乗り場で時刻表をメモした。既にヴァポレットの2日間乗り放題チケットも買ってある。私は準備万端、勇んでホテルを出発した。

 ムラーノ島直通ヴァポレットは私が乗船した時は余裕だったが、次のサンタ・ルチア駅前のフェローヴィア乗り場は人で溢れかえり、乗船出来ずに取り残された人々は、次のヴァポレットが来る迄30分近く待たなくてはいけなかった。ローマ広場から乗って大正解だ。
 最初に向かったのはベネツィアングラスで名高いムラーノ島。運河沿いに並ぶ数多くのガラスショップのウィンドーをウキウキ眺めながらも、観光地化され過ぎている感じが少し興ざめで、人通りのない脇道に入ってブラブラしながらふと殺風景な建物の中を覗くと、汗だくでガラス制作をしている男達が見えた。窓越しにカメラを向けると、目が合ったひとりが笑顔で手を振ってくれた。そんな気ままな散策を続けていると、ムラーノ島らしいベネツィアングラスで出来たマリア像を発見。そしてここムラーノ島でも、ビエンナーレの作品が時計塔の前に突如現れ嬉しくなった。  次の目的地ブラーノ島に移動するためファッロ乗り場に行こうとしたが、適当に歩いていたので道に迷ってしまった。狭い島だからすぐに乗り場に辿り着けると思ったのが大間違い。私は筋金入りの方向音痴だ。今更地図を開いてもどこにいるかもわからない。慌ててすれ違った女の人に道を尋ねると、運良く「私もファッロ乗り場に行くから一緒に行きましょう」と言ってくれた。彼女は近くの島からムラーノ島に毎日通っていると言う。そして道すがらまたビエンナーレの作品に遭遇。何だか得した気分だ。「ブラーノ島に行くなら○時○分に乗るといいわ」時刻表を暗記している彼女のお陰で、タイミング良く乗り場に到着出来た。見送ってくれる彼女に礼を言って、今回一番行きたかったブラーノ島へと向かった。

 ブラーノ島と言えばレース編み(メルレット)が有名だが、漁師が多いため霧の中でも遠くから自分の家がひと目でわかるよう、鮮やかな色で塗られたカラフルな家並でも知られている。運河沿いに並ぶ色とりどりのかわいらしい家々を見て、思わず顔がほころんだ。広場でのんびりお昼を食べたり友達の土産を買ったりと、そぞろ歩きを楽しみながらゆったりとした時を過ごした。
 最後に訪れたトルチェッロ島はベネツィア発祥の地。繁栄した面影は今はなく、自然だけが残るただただ静かな島だ。船着き場から運河沿いの道を進んで行くと、手すりのない『悪魔の橋(Ponte del Dievo)』があり、そのまままっすぐ進むと広場に到着する。そこには7世紀に建てられたベネツィア最古の協会サンタ・マリア・アッスンタ聖堂と、その聖堂と回廊でつながるサンタ・フォスカ教会、正面にエストゥアリオ博物館がある。観光地として名を馳せる他の島とは全く異なる佇まいを見せる素朴な島だが、帰り際に入った有料トイレは何と2.5ユーロ!どの島よりも高かった。
 ベネツィア本島に戻り、明日この地を離れなければならない寂しさを噛みしめながら、最後の晩餐をいただいた。スプマンテで「Salute!(乾杯!)」。またビエンナーレの時期に必ずベネツィアに戻ってこよう!そう心に誓った。



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