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▼2015年旅のコラム
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73.エミリア・ロマーニャ
  州/パルマNew!

パルマはまさに食と芸術の町。

パルマ

 ベルガモに来て1週間、未だ不順な天候が続いている。それでも私の“晴れ女力”は健在のようで、遠出する時だけは天気に恵まれていた。パルマ今日はパルミジャーノと生ハムで有名なパルマへ一人旅だ。ベルガモからパルマに行くならミラノ経由よりブレーシャ経由の方が早いし安いと聞いて、昨日の内にベルガモ→ブレーシャ→パルマの往復チケットを購入した。今にも降り出しそうな雲行きに雨が降らないことを願いつつ、ベルガモ駅からブレーシャ行きの始発電車に乗り込む。強面の車掌が出発時間を連呼しながら車内を歩いている。イタリアの電車は遅延が当り前。やっぱり今日も遅れるらしい。
 ギリギリで乗り込んで来た女性が私の前に座り、「急いで乗ったからチケット持ってないの」と笑顔で話している。近年イタリアはバスや電車のチケット検査が厳しくなった。私も何度か捕まる人を間近で見ている。「この人大丈夫かな?」と不安になった。
 乗り継ぎのブレーシャ駅で、パルマ行きの電車が来る間構内のカフェでエスプレッソを飲んだ。ローカル電車のトイレは汚い。カフェに入ったら必ずトイレに行くのが私の習慣だ。ちなみに駅のトイレはお金を取られるので、小銭の準備は忘れずに。
パルマパルマ行きの電車に乗って間もなく、昼前だというのに窓の外は真っ暗。その内景色が見えないほどの大粒の雨が降って来た。折り畳みの傘を持ってはきたが、この横殴りの雨じゃ観光どころじゃないだろう。私は少しでも雨が弱まることを願った。そして後数分でパルマに着くという時、窓の外を見ると「雨、止んでる?」。
 パルマに降り立つと、地面はびしょ濡れ状態でまだ雲行きは怪しかったが、厚い雲の切れ間から少しだけ青空が見える。私は「パルマの奇跡だー」と心の中でガッツポーズをして、傘を鞄に押し込みパルマの中心ドゥオーモ広場へと歩き出した。
 国立美術館のあるルネッサンス様式のピロッタ宮殿を抜け、ドゥオーモ広場に着いた。ロンバルディア・ロマネスク様式のドゥオーモは、内部の円天上にバロック絵画の先駆者コッレッジョのフレスコ画『聖母被昇天』がある。残念ながら改装中だった時計台に隣接した淡いピンク色の大理石で出来た洗礼堂は、8角形6層のユニークな形が目を見張る。雨上がりで人影はまばらだったが、より神々しく見えた。

パルマ

 パルマ川添いを散策して駅に戻る途中で覗いたレストランの冷蔵室には、大きな固まりのパルミジャーノがぎっしりと並んでいた。店の奥には幾つもの骨つき生ハムが天井から吊り下がっている。「ワインが飲みたい」と思わず呟いてしまう。パルマはミラノのスカラ座にデスマスクがある指揮者トスカニーニやバイオリニストパガニーニが生まれた町でもある。パルマはまさに食と芸術の町だ。

パルマ


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