ひとり歩きも悪くない
トップのページ

 1.たからもの

 2.恐るべき!
  怒りのエネルギー

 3.私に乾杯!

 4.怖いものはない!

 5.星に気合いを!

 6.焼肉の呪縛

 7.結婚までのカウント
  ダウン

 8.最後のメッセージ

 9.母か女か・・

 10.派遣だから出来たこと

 11.孤独なクリスマスに
   さようなら

 12.母との距離

 

 

 

 

 


トップページ



様々な理由からひとりで頑張って生きている女性達の、心のつぶやきと体験を
ショート・ショ-トのストーリーにしました。
これは実際のエピソードをもとにした、フィクションです。

ひとりで頑張ってる女(ひと)に読んでもらいたい!



孤独なクリスマスにさようなら

 7年前、同い年の女友達5人で祝ったクリスマスの夜、「40歳になっても、ずっとクリスマスはこのメンバーで集ろう!」なんて酔った勢いで誓ったが、5年前に二人離脱。遥も今春お見合いパーティーで結婚をゲットし、「初めてのクリスマスは夫と二人で祝いたいから・・」ということで、結局40歳のメモリアルクリスマスはとうとう優美と私の二人になってしまった。
 哀しいかな、俗に言う“女の幸せ”から離脱したのは私と優美の方だろう。友達が幸せになるのは喜ばしいことだが、40歳を目前にして、強い焦燥感と孤独感を抱く自分がいるのが現実だった。

 12月に入ったある日、優美からメールが届いた。「ごめん。今年のクリスマスは一緒に祝えない」優美の父親が、脳梗塞で倒れたのだ。理由は何であれ、ついにこの時が来てしまった。優美に「しかたないよ。お父さんお大事に!」と返信後、『クリスマスはひとりぼっちか・・』ふと物悲しい気持ちがふつふつと沸いて来た。
 そしてクリスマスの3日前、早々いち抜けした聡子からメールが来た。「今年もクリスマス会やるんでしょう? 私も美奈代も今年は参加するわよ。旦那が出張だから、子連れでもいいわよね?」。
 結局今年のクリスマスは、オシャレなフレンチでも美味しいイタリアンでもなく、聡子行きつけのファミレスになった。安いワインで乾杯し、聡子の3歳になる息子大地が落ち着きなく動き回るのに閉口しながら、皆でわいわい食事をした。
 私の知らない逞しい母親の顔を見せる聡子。そして少しやつれたように見える美奈代は、今離婚調停中だという。この7年、皆にいろんな人生があったと思うと感慨深かった。
 大地が「これお姉ちゃんにあげる」、お子様メニューに付いてきたアニメキャラクターのおもちゃを私に差し出した。「私達が60になっても、大地にはお姉ちゃんって呼ばせるからね!」と聡子が笑った。「私も子供がいたら違ったかな」美奈代がポツリと呟いた。
 立場はそれぞれ違ってしまったが、40歳になった私達は、日々悩みながら今をしっかり生きている。


 


▲ページtop


Copyright (C) 2010 Animomano, All rights reserved.