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2005年のVinoの
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 “ブショネ”という言葉をご存知だろうか。「bouchonne'」と表記する。フランス語でコルクのことを「bouchon(ブション)」と言うのだが、コルク臭の移ったワインや傷んだワインのことを総じてブショネと呼んでいる。
 このブショネだが、2%〜4%の割合で発生しているらしい。私も何度か体験がある。同銘柄のワインをダース買いしていると、中には「あれっ?」と言う風味のワインに出くわすことがある。他のワインとは明らかに味が異なるのでこの場合はすぐに分かる。しかし1本単位で買うワインだと、「んっ?」と思っても「まさかそんな訳は・・・」と自分に言い聞かせ、「こんなものなのかな〜?」と無理矢理納得する。しかしそのワインをマズいワインとして認識することになり、再び購入することはなくなる。
 どんな味がブショネなのか?経験のない方には分かりづらいかもしれない。私の経験としてお話しすると・・・
  「香り」・・・鼻につくアルコール臭と強すぎるコルク臭。
  「色」 ・・・透明感がなく、明らかに濁っている。
  「味」 ・・・鉄錆のような、舌にジカジカと残るエグ味と不快な酸味。
ここまでの特徴は、その日の体調や主観などが影響することもあるのであくまでも目安にしている。私が最終的にブショネか否を判断するのは、ある程度時間が経過しても上記のような状態が解消されない場合である。1〜2時間後、場合によっては翌日に再び飲んでみて、まだ解消されない場合には迷わずブショネの決断を下している。
 さてブショネのワインをどうするか?程度にもよるがワインとしての天寿を全うさせるため、多くの場合は料理酒として再利用するようにしている。赤ワインの場合は、カレーやビーフシチューなど肉を使った煮込み料理に再利用。いつものカレーもホテルで食べるような贅沢なものに変身させることができるので、これはこれで良しとする。ただし、白ワインやロゼワインでブショネに当たると再利用は難しい。煮詰めてジャムにしたこともあるが、やはりコルク臭が残ってしまうのであまり美味しいものではない。残念だが排水口に流してしまう運命にある。
 つい先日もダース買いしていたキャンティ・クラシコからブショネが見つかった。この時は既に同銘柄を10本は飲んでいたので、ブショネと即断することができ、すぐに別のワインを飲みなおした。翌日、このワインの天寿を全うさせるため、近所の肉屋で牛薄切り肉500gと合挽き肉500gを購入。それぞれはハッシュ・ド・ビーフとミートソース、2種類の美味しい煮込み料理へと生まれ変わった。そしてファスナーつき保存袋に小分けされ我が家の冷凍庫に眠っており、食卓への出番を待っているのである。
 お酒好きの私でさえ、実はこの“ブショネ”に当たると次のワインを開けるのが少しだけ怖くなる。次のワインが正常だと、そんな恐怖がすぐに吹き飛んでしまうから可笑しい。私が思うに、ワインが酸っぱくて嫌いと言う人は、初めて飲んだワインが実は“ブショネのワイン”だったのではないか?と・・・。
 
 

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