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2005年のVinoの
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24.ポットラック・
   パーティー
23.泡のお酒
22.幻の・・・
21.酒がもたらすもの
20.農園レストラン
19.グラッパをたしなむ
18.ビールあれこれ
17.カップワイン?
16.ワインもレオナルド
15.酒の価値は・・・
14.ブショネ
13.かき!カキ!牡蠣!
 
 食後酒としておなじみのグラッパ。皆さんは飲んだことがあるだろうか?たらふく食べた後にク〜っと飲むと胃がこなれるので、飲みだすと癖になる。イタリアで食後酒を注文し、一気に飲み干すと大抵の店員さんは「Bravo!」と褒めてくれ、大変フレンドリーになる。また、飲んだことがなくても、イタリアの土産物屋などでいろいろな形の壜に入ったグラッパを見たことがある方ならいるだろう。水のような透明の液体の蒸留酒。しかしこの透明の液体からは意外にもブランデーのような強い芳香とアルコールが感じられて、初めて飲んだ人は間違いなくむせてしまうだろう。
  このグラッパだが、実はワインを醸造したあとのブドウの搾りかすを再発酵させてから蒸留した酒である。言わばワインの副産物。一方、ブランデーはブランデー用ワインを醸造させてから蒸留し、蒸留した酒を樫などの木樽で熟成させて作っている。双方ともブドウが原料の蒸留酒であっても、ブランデーは手の込んだ高級品であり、グラッパは安酒なのである。(フランスでグラッパと同様の製法で作った酒は『マール』と呼ばれている。)昔、ワインの飲めない農民が搾りかすからグラッパを作り出し、愛飲していたということもあり、グラッパは高級というイメージからは程遠いものであった。
  とはいえ、近年のグラッパ事情は異なる。昔は搾りかすや製法へのこだわりは皆無だったため質が低かったが、近年はブドウの品種ごとの搾りかすで作ったもの、例えばモスカートは甘口、カベルネソーヴィニヨンは辛口など・・・。また、高級ワインの搾りかすのみで作ったもの、木樽で熟成させたものが登場するなど、グラッパの高級品が人気を集めている。例えばブルネッロ・ディ・モンタルチーノのグラッパ、スーパートスカーナのワイン『LUCE』のグラッパや、GAJA(ガヤ)社バローロのグラッパ。そしてピエモンテ州のロマーノ・レヴィおじいちゃんの作るグラッパ。こちらはレヴィ氏がラベルを手書きしており、2つとして同じものがなく、また、気に入った相手にしか売らないのでマニア垂涎の品という。
  そこまで高級ではなくても、グラッパにはもうひとつの楽しみがある。それはボトルの多様さである。中にガラス細工の帆船が入ったボトル、動物や果物の形のボトルはすっかりお馴染みであると思うが、私が最近お土産に頂いたグラッパは薬剤サンプルでも入っているかのような細いガラス瓶(まるで試験管のよう)に入ったものだった。しかもタバコの箱のようなものに入っており、開けると10本の試験管?が出てきたので驚いた。非常に洒落ている。そして私のコレクションで自慢できるのが、スプレー式のグラッパ。購入する際に店員さんがくれたアドバイスは、「肉を焼く時や、デザート類にシューッとすると良いですよ。」とのこと。そして最後に「イタリア人はコロン代わりにシューッとひと吹きするんですよ。」と付け加えた。眉ツバものである。「イタリア人は皆、ちょい悪オヤジかい!?」と突っ込みたくなる。それはさておき、このスプレー式グラッパだが濃厚なバニラやチョコのアイス、ケーキなどにひと吹きすれば大人のデザートに、エスプレッソにひと吹きすれば「カフェ・コレット」に変身するので大変重宝している。今のところコロンはまだ試していない。 
 
 

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