トップページ
2005年のVinoの
つぶやきはこちら
24.ポットラック・
   パーティー
23.泡のお酒
22.幻の・・・
21.酒がもたらすもの
20.農園レストラン
19.グラッパをたしなむ
18.ビールあれこれ
17.カップワイン?
16.ワインもレオナルド
15.酒の価値は・・・
14.ブショネ
13.かき!カキ!牡蠣!
 
 酒の席ではいろいろな発見、出会い、そして失敗がつきものである。アルコールの作用で徐々に理性が崩れ、隠された性格や私生活が見え始め、相手に好感が持てたり、逆に嫌悪感を持つこともある。そしてさらに理性が崩壊し、笑える失態から、場合によっては取り返しのつかない大失態まで・・・想定外のことが起きることもある。私が某銀行の社員だった頃には、副社長や重役など本社のお偉い方々との酒席や同僚たちとの酒席など数々あり、付き合いの良い私はほぼ100%の出席率を誇っていた。それゆえ数々の逸話を残しており、辞めて9年後の今でもネタにされることがある。笑える失態で済んでいるのであろう。
  某銀行某支店に在籍時、その支店では年1回社内旅行が行われていた。要するに1泊2日の大宴会である。バスで有名温泉地などに出かけることが多いのだが、出発時からバスの中では宴が始まる。幹事は酒の手配で休む間がない。家に帰る心配がないので、普段おとなしいオジサンもオバサンもはじけてしまうのである。例えば、伊豆の天城峠を越える時は、車内で石川さゆりの『天城越え』の大合唱(エコー付き)がお約束、車内後部サロン席では新人女子社員がオジサンたちに捕まってホステス代わりにされたり・・・。本当に銀行員なのかと目を疑わんばかりの光景が繰り広げられていた。旅館に着けば、夜の大宴会に向けて、新人は芸を準備しなければならない。私も経験してきたが、顔に凄いメイクを施して派手な衣装を身につけ、旅館の廊下をうつむきながら移動したものだった。移動中、芸者さんたちに 「あらっ、大変ね〜。頑張って!」と励まされたりもした。
  そんな私が幹事をしたときの社内旅行。忘れもしない千葉・鴨川グランドホテルである。例によって車中からの大宴会。私もお酒を勧められたが、幹事(しかも会計)をしていたので頑なに断っていた。そして夜の大宴会が始まりホッとしていた頃、昼間断り続けていたせいか今度は「幹事、お疲れ!まぁ、グーッとやって。」とビールをジョッキで立て続けに飲まされる羽目になった。その日は、ほとんど物を食べておらず空きっ腹の状態であった。段々胃がビールで膨れてくるのが分かった。ジョッキで7〜8杯は立て続けに飲んだであろうか、私の胃と食道がビールで飽和状態になった。とりあえずちょっとトイレに行こうと席を立つと、今度はヤバイことに支店長に捕まった。断れる相手ではない。仕方無しに小さいコップを出すと、ジョッキに日本酒を満たして出してきた。エッ?!と思ったが、飲まなければ多分解放されないので、一気に流し込み「では、ちょっと失礼します。」と広い宴会部屋を小走りに横切ったその瞬間事件は起こったのである。
  あと1メートルで出口だったのに、口から噴水のように液体が噴射した。マズイと口を押さえたが勢いは止まらない。出し切ってしまった。宴会場にいた皆の視線が私に集中したのが分かった。「大丈夫〜?」と笑いながら駆け寄ってくると同時に数人がオシボリを持って畳を拭いている。私も慌ててハンカチで拭いた。アルコールが吸収される間もなく、噴出してしまったので全くのシラフだった。自分でもあの光景は鮮明に覚えている。その日の隠し芸の1つになってしまったことは言うまでもない。
  後日同僚が「見事だったよね。人間噴水!放物線描いてたもんな〜」とか「透明できれいだったよね。あんなの見たことない!」、畳を拭いてくれた同僚も「サラサラしてきれいだったよ。」と目に涙を浮かべながら笑っていた。良い同僚に恵まれて幸せだなと思った。そして、あの時空きっ腹でよかったな・・・と。
  酒は真の友をもたらしてくれる、時に恥をもたらすこともあるけれど・・・。 
 
 

Copyright (C) 2006 Animomano, All rights reserved.